卓球界を支え続けた「あのボール」が、ついに一つの役割を終えました。
先日、2026年6月21日をもって、ニッタク(日本卓球株式会社)が販売していた抗ウイルス・抗菌仕様の「クリーンボール」が日本卓球協会(JTTA)の公認リストから外れました。
それに伴い、パンデミック以前のピュアな打球感にこだわった「通常のプラボール」の全ラインナップがついに出揃い、本格的な移行期に突入しています。
今回は、クリーンボール誕生から廃止に至るまでの背景と、私たちプレーヤーやチーム運営者が直面する「今後の大会への影響」、そして「賢い用具の切り替え戦略」について詳しく解説します。
第1章:クリーンボール誕生の背景と、廃止に至る「リアルな本音」
コロナ禍における卓球界の危機を救った「抗菌球」
時計の針を2020年に戻しましょう。新型コロナウイルスの拡大により、卓球界は極めて厳しい状況に立たされました。「1試合につきボールを1球ずつ交換・消毒する」という途方もない労力とコストが大会運営者に重くのしかかっていた時期です。
そんな中、2021年にニッタクが抗菌仕様のボールを投入。翌年には公式戦用の「3スター」にも価格据え置きで展開され、運営側の消毒の手間を劇的に軽減する大きな救世主となりました。
廃止の最大の理由は「社会環境の変化」と「打球感への違和感」
数年間、全国の卓球人に親しまれたクリーンボールですが、パンデミックが終息したことで最大の役割を終えました。
しかし、廃止の背景にはプレーヤーからの「リアルな声」があったことも見逃せません。
クリーンボールは表面の抗菌コーティングの特性上、従来のボールと比べて「少し滑る感覚がある」「サーブやドライブで薄く捉えた時に回転がかけにくい」といった、打球感の微妙な違いを指摘する声が少なくありませんでした。
「大会指定球だから感覚を合わせるために仕方なく使っている」という葛藤を抱えていた選手も多かったため、ニッタクは現場の声を真摯に受け止め、再び「本来の打球感」を追求した通常のプラボールへの回帰を決断したのです。
第2章:クリーンボールはもう使えない?大会への影響と公認取り下げ
先日(6月21日)の公認取り下げに伴い、最も注意しなければならないのが「自分の出る大会でクリーンボールがいつまで使えるのか」という点です。
- 全国大会はすでに使用不可に:
日本卓球協会主催の「全国大会」では、公認取り下げと同日の2026年6月21日以降、抗菌ボールは一切使用できなくなりました。 - 地方大会には「2年の猶予」あり:
一方で、都道府県や市区町村レベルの地方大会については、2028年6月21日まで猶予期間が設けられています。
とはいえ、普段の練習から相手との感覚のズレを防ぐためにも、早めに新しいボールへ移行していくのがベターでしょう。
第3章:全ラインナップがついに出揃う!価格は嬉しい「据え置き」
今年2月に一部のボールが先行発売されていましたが、先日6月21日に1ダース箱や各種トレ球も発売され、ついに新プラボールの全ラインナップが出揃いました!嬉しいことに、すべてクリーンボール時代から価格は据え置きとなっています。
🏓 硬式40ミリボール
【公式試合球(公認球・3スター)】
- プラ 3スター プレミアム(3個入):1,188円【2月先行発売済】
- プラ 3スター プレミアム(1ダース):4,752円【6月21日 新発売!】
【練習球(トレ球)】
- プラ 2スター(3個入):792円【6月21日 新発売!】
- Jトップ トレ球(3個入 / 6個入 / 5ダース):363円〜6,930円【6月21日 新発売!】
- Jトップ トレ球(10ダース / 120個入):13,200円【2月先行発売済】
- Jトップ トレ球(50ダース / 600個入):62,700円【2月先行発売済】
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🟠 ラージ44ミリボール
【公式試合球(公認球・3スター)】
- ラージ 44プラ 3スター(3個入):1,188円【2月先行発売済】
- ラージ 44プラ 3スター(1ダース):4,752円【6月21日 新発売!】
【練習球】
- プラ トップ ラージ(2ダース / 10ダース):3,432円〜16,500円【6月21日 新発売!】
🔔 プラサウンドボール(盲人卓球用)
- プラサウンドボール(3個入):1,485円【2月先行発売済】
第4章:チーム運営者必見。賢い「切り替え・在庫管理戦略」
すでに今年2月の時点で先行発売されていた「大容量トレ球」を導入し、いち早く本来の「滑らない打球感」にチームを慣れさせていた運営者の方も多いかもしれません。
そして今回、個人でも買いやすい「1ダース箱」や「小ロットのトレ球」が発売されたことで、個人単位でも新ボールへの完全移行がしやすくなりました。
地方大会ではまだクリーンボールが使えるとはいえ、しばらくの間は卓球場や大会で新旧のボールが混在する「過渡期」が続きます。
感覚のズレによる試合でのミスを防ぐためにも、チームや個人の手持ちのクリーンボールは普段の基礎練習などで消費し、実戦練習には新しいプラボールを積極的に取り入れていくのが賢い戦略です。
まとめ
コロナ禍という未曾有の危機から卓球界を守ってくれたクリーンボールには、心からの感謝を。
そして、再びピュアな打球感で卓球を楽しめる環境を提供してくれたニッタクの決断を歓迎し、新しい用具と共にさらなるレベルアップを目指していきましょう!


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